俺様野郎とパシリなあたし






「シャッターチャンスだったから、思わず撮ってしまいましたよ僕ちん」


あたしの声に気がついたのか、姿を表したトモが、ふざけ混じりでそう言った。


「バカ!アホ!カス!」


「ッッ―――!」


渾身のパンチをくらったトモは、頭を押さえてしゃがんでしまった。


…何でこんなの残すのよっ!


真っ赤になりそうな顔を押さえながら、またページをめくろうとした。


………が。







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