俺様野郎とパシリなあたし






「ありえないっしょー!」


「明菜」


「ん?」


今まさに、暴走しだしそうなあたしに声をかけたのは、ちいちゃん。


腕を組み、冷静なその姿。


「あたしが全部、教えてあげるよ」


怪しく笑みを浮かべるちいちゃんは、まるで悪戯っ子のよう。


だけど、あたしには頼もしく見えた。


「是非ともっ!」


ちいちゃんの腕を掴むと、あたしに椅子に座れと促した。






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