俺様野郎とパシリなあたし






またも、視線がぐーんと集まる。


あぁ、もうやだ。


「優悟の席あっちでしょ!」


いつの間にやら隣に座っている優悟に、空いてる席を指差しながら言った。


その隣では、加山くんが気まずそうに立っている。


そう、優悟が加山くんの席を奪ってしまったのだ。


「ほら、あっちの席行っといで?」


肩をポンッと軽く叩くと、窓際に一つ開いてる席に目を向けた優悟。








< 341 / 769 >

この作品をシェア

pagetop