俺様野郎とパシリなあたし






キキキキー――ッッ!!


激しいブレーキ音。


小さく短い叫び声が、そこいらで上がる。


だけどあたしは、声を出すことさえ出来なかった。


……怖い。


ドクドクと心拍数が上がって、あたしの胸が締め付けられる。


まるで、フラッシュバックでも起こったかのように、あの時の光景が頭の中で繰り返される。







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