俺様野郎とパシリなあたし
「ねぇ、どこ行くの?」
長い廊下を、蓮に手を引っ張られながら歩く。
っていっても、脚の長い蓮にあたしの短い脚がついていけるわけがない。
ちょっと小走りだ。
「どこ行くって、買い物行くに決まってんだろ。」
蓮は、さぞ当たり前のように言った
そんな蓮に嫌気がさす。
「決まってんだろって…蓮が決めたんでしょ…。」
「ん?…なんか言ったか?」
「言ってないよー。」
軽くごまかしながら呟いた。