俺様野郎とパシリなあたし
無理に作った笑顔は、自分でも分かるくらい引き攣ってしまっていた。
記憶の片隅に眠る過去の光景。
時は流れてしまっても、決して忘れる事なんて出来ないよ…。
ううん、忘れちゃいけない。
あたしは一生、この重みを背負って生きていかなきゃならないんだ。
「あーぁ、いってーな。イノシシが飛び出してきて、急ブレーキ踏んだんだとよ。ったく、どんだけ田舎なんだよ…」
ぶつぶつ言いながら、姿を表したのはトモ。