俺様野郎とパシリなあたし






今の状況なんて頭から吹っ飛んで、ただ顔が真っ赤になる。


それが怒りでなのか、恥ずかしさでなのか、始めは分からなかった。


だけど…


「何すんのよ…」


次第にあたしの腕が震え始め、それと共に声も大きくなった。


「この…バカアホボケ蓮!」


―――ドカッ


そして、一つの迷いもなく繰り出した足蹴りは…


見事、蓮にクリーンヒット。






< 407 / 769 >

この作品をシェア

pagetop