俺様野郎とパシリなあたし






――――――――――…★


それは、約3時間前の事。


「えー!本当に帰んないの?」


「う、うん」


ちいちゃんの大きな声が、教室中に響き渡る。


終業式も終わって、皆が寮に戻り、帰省の準備をする中…


あたし達だけは、教室で残ったままだった。


「なんでー?」


肩を両手で揺すられて、あたしの首は前後に揺れる。







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