俺様野郎とパシリなあたし
「だから帰んねぇの?」
優悟が脚を机に乗せながら、聞いて来た言葉に、あたしはコクンと頷いた。
「きゃっ…」
だけど、急に引っ張られた右腕が、軽く思考を乱す。
何なのか、と繋がれた手の先を追えば、そこにいるのは蓮だった。
「ちょっと来い」
低い声でそう言われ、理由を聞く暇もなく強制連行。
いつもと変わりなく、甘い香水を漂わせる蓮に連れて来られたのは、なぜかあたしの部屋。
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