俺様野郎とパシリなあたし






「ちょっと蓮、なに…」


「良いから」


あっさりと声が遮られて、また引かれる手。


「ん…」と、短く発しられた声に顔を上げると、そこにあったのはあたしのバック。


「何これ?」


首を傾げそう聞くと「バックに決まってるだろ」と、バカにされてしまった。


…いや、それは分かってるよ。


あたしが聞きたいのは、もちろんそんな事じゃない。







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