俺様野郎とパシリなあたし






「早く、バックに詰めろ」


「は?」


意味が分からず聞き返すと、額を小突かれてしまった。


…痛い


地味な痛さに額を摩っていると、蓮がいきなりタンスに手をかけた。


「…ちょっ!?」


思わず焦って蓮に駆け寄る。


―――バンッ!


「な、何すんの!ハゲ!」


慌てて開きかけたタンスの引き出しを押さえたあたしは、顔を真っ赤にした。







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