俺様野郎とパシリなあたし






―――――――――…☆


「ここが…蓮と優悟の実家?」


「「うん」」


二つの似たような家の前、呟いたあたしの声に、二人が揃って答えた。


「んで、俺ん家がこっち」


蓮が右の家を指差す。


「あ、ちょっと待って…」


さっさと歩いて家へと近づく蓮の後を、慌てて追った。


…もう蓮ってば、あんたに放っておかれちゃ、あたしはどうしたら良いのよ?


まったく…勝手に連れて来て、放置しないでよね。







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