俺様野郎とパシリなあたし






「蓮にーちゃ?」


首を傾げ、蓮の名前を呼ぶその声は、まだ幼くて…


「蓮ちゃっ!お帰りなさい!」


「うぉっ!?」


笑顔になったかと思えば、嬉しそうに蓮に飛び付いた。


「元気にしてたか?」


「うん!」


頭を撫でながら問う蓮に、元気よく答える明るい声。


ふわふわと柔らかそうな猫っ毛と、白い肌に浮かぶ笑顔は、とっても可愛くて。


さすが蓮の妹だと、一人頷いた。






< 452 / 769 >

この作品をシェア

pagetop