俺様野郎とパシリなあたし






あたしがその光景を見ていると、不意に蓮の声がした。


「こいつ、俺の妹の…」


「のんです!4才!」


…かと思えばあっさりと遮られて、続きは蓮の妹が代弁した。


「のんちゃん?」


あたしは軽くしゃがむと、のんちゃんに目線を合わせた。


のんちゃんはと言うと、首を縦に大きく振って「4才だよ!」と、手を前に出した。


突き出す4本の指に、どこか懐かしさを感じる。







< 453 / 769 >

この作品をシェア

pagetop