俺様野郎とパシリなあたし






☆…――――――――――



暗い暗い暗闇。


雨と血の混ざった匂いが、ツンと鼻をつく。


身体を襲う、じんわりとした痛み。


…まるで、あの時のようだ。


鳴り響いて止まないサイレンの音と赤い光。


その赤い光があたしの顔を照らすたび、何度も涙が零れ落ちた。


…孤独で、悲しくて。


目の前で起きている光景が、嘘のようで…







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