俺様野郎とパシリなあたし






――――――――――…☆


「ッ…はぁ!」


ぱちっと目を開く。


肩で息を繰り返すあたしは、布団をギュッと掴んだ。


「……っ…夢?」


そう呟き、体を起こす。


見慣れない部屋に戸惑いながら、寝起きで使えない頭を必死に回転させる。


…そうだ、ここ蓮の実家だ。


隣に寝ていたのんちゃんを見て、やっとその事に気がつく。


窓から見える薄暗い空は、もうすぐ夜明けだと知らせていた。







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