俺様野郎とパシリなあたし






そう、ドジな事に、柱に小指を打ち付けてしまったのだ。


「あぁ…もうやだ」


気分の重さに顔を俯かせると、首にかけていたタオルが落ちた。


幽霊の事など頭から吹き飛んで、今は痛さだけに顔を歪める。


すると…


「おい」


上から声が落とされて、あたしは顔を上げる。


「きゃっ…!?」


だけど、途端に尻餅をついてしまった。







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