俺様野郎とパシリなあたし
あたしの返事にはスルーで「ホットミルクでも飲むか?」
…なんて聞く蓮は、本当に自由な人間だ。
「うん」と、キッチンにいた蓮の横顔に返す。
だけど、その蓮の手元ではもう飲み物が作り始められていて。
…いらないって言っても、結局は飲まされるんだな。
と、簡単に予想できてしまった。
「ほらよ」
コトンと静かに置かれたマグカップ。
「ありがと…」
その中で揺れる白い液体を見ながらお礼を言った。