俺様野郎とパシリなあたし






そんな蓮に、あたしは呆れながら投げかける。


「当たり前でしょ?身長差凄いもん」


…あたしだって、好きで小さいわけじゃないもん。


合わさった手の平は、本当にびっくりする程大きさが違う。


蓮の第一関節よりも小さいあたしの手は、今にでも包まれてしまいそう。


「手の平、汗かいちゃうよ」


手を離してホットミルクを飲みながら笑う。


蓮もコーヒーに手を伸ばして口に運ぶ。






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