俺様野郎とパシリなあたし






でも、その視線はあたしから外れる事はなくて…


「なぁ…」


カップから口を離した蓮が、再び話し始める。


「今日の夕飯の時、何で泣いてた?」


だけど、発しられた蓮の一言に、思わず息をのんだ。


マグカップを持つ手から、力が抜けていく。


「な、何が?」


そう聞き返しながらも、蓮の言った事は分かっていた。







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