俺様野郎とパシリなあたし

4.子猫のアン







「明菜、今日先に寮帰っててくれる?」


「あ、うん分かった★」


少し涼しくなった風が吹き抜ける教室で、ちいちゃんに手を振る。


9月。


夏休みも終わり、新学期が始まる季節。


久しぶりに見るクラスの男子の髪型は、少しだけ伸びていて…


「なぁ明菜、お前ネコ飼え」


「はぁ!?」


あたしの肩に顎を置いて、わけの分かんない事を言う、この男もその一人。






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