俺様野郎とパシリなあたし






「廊下で立ってろ」の言葉と共に、教室の外に放り出されたあたし。


やってしまったものはしょうがないから、とりあえず膝を抱えてその場に座る。


夏が過ぎ、秋を迎えた廊下は、ひんやりと冷たかった。


…と、そんなあたしの脳内に浮かんだのは、昨夜の事。


『お前が良かったんだよ、バカ』


そう言った蓮に、何故か胸がざわざわした。







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