俺様野郎とパシリなあたし
他の先生も手伝い、そのまま彼女を引っ張り上げる。
「ちょ!何すんの!」
少し手荒な感じもするけど、とにかく彼女が無事でよかったと、胸を撫で下ろした。
「明菜!」
その時上からあたしを呼ぶ声がして、顔をあげた。
あたしを呼んだのは、よく知っている人物で…
「……蓮」
「ほら、掴まれ」
フェンスから身を乗り出し、あたしに手を差し出した。
それに捕まろうと、手を伸ばしながら近づく。