俺様野郎とパシリなあたし






――――――――――…★


…目が霞む。


目覚めたあたしの視界に入って来たのは、真っ白な天井。


それと共に、消毒液のあの独特なツンとした匂いが鼻をつく。


そして、それに混じり微かに香る甘い香水の匂い。


この香水の匂いは、もう何度も匂った事があった。


「明菜、起きたか」


横から声がして、首だけを傾けると、そこには蓮がいて。


…何であたし寝てたんだ?


残ったのは、一つの疑問と少しの不安。






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