俺様野郎とパシリなあたし






あたしの瞳に映るのは、蓮の整った顔。


でも、だからって、そんな蓮の顔に見入ってる暇なんか全然なくて。


「早く言えっつの」


「や、やだよ!」


蓮の手を無理矢理引きはがしたあたしは、ベットの端へと移動し、膝を抱えてちょこんと座る。


膝を抱く手は、カタカタと小さく震えていた。


正直、本当の事を言ってしまおうかと思った。


だけど、それを聞いて蓮はどう思うんだろう?







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