俺様野郎とパシリなあたし






「負けたら…」


「分かってる。ジュースだろ?」


ゴールに目を向ける優悟に、蓮が構えながら言葉を繋ぐ。


どうやら会話を聞いてれば、負けた方がジュースを奢る約束らしい。


それにしても、そんな会話してる暇があったら、シュート打てばいいのに…


なんて、自分は出来ないくせに、思ったりしてみる。


そう考えているうちに、優悟の手からボールが離れ、ゴールへと放たれた。






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