俺様野郎とパシリなあたし
―――ガコン
「…あ」
だけど、惜しくもゴールリングに当たったボールは、跳ね返ってしまい…
「ぐぇっ」
蓮の背中に直撃した。
…うわ、痛そ。
コート内で背中を押さえながらうずくまる蓮。
だけどゲームは続いたままで、優悟は「やばっ」と呟くと、苦笑いを見せて蓮から離れた。
当たり前と言ったら何だけど、立ち上がった蓮の目は、あの鋭い目つきで…
さすが元ヤンだ、と少し感心してしまった。