俺様野郎とパシリなあたし
アタシは今、危険な状況にあるんだってば!!
そんなに見つめないでよ!
「離して?」
「いや。」
「離せっていってんの!」
「無理。俺にクッション当てたお返しがまだ済んでない。」
蓮は何考えてるわけ!?
分かんないから!!
ってか…マジで殴っていい?
手に汗握る状況で、こんな事考えれるのは。
気が強いあたしの、ただの強がり。
「お返しって、なに?」
「教えて欲しい?」
「うん。」
恐る恐る聞くあたし。
蓮は何だか楽しそう。
「こう言うコト?」
「は…?」
その時、蓮の顔が近づいて来て
アタシの唇にそっと触れた。
「………。」
唇を離されたアタシは、放心状態で一旦停止。
「じゃあな♪」
「……。」
そう言って蓮が部屋を出て行った10秒後…
「最低!!…あいつ絶対殺してやるーっ!!」
アタシの叫び声が、寮内を響き渡ったのでした。