俺様野郎とパシリなあたし






「ちょっ…ちょっと!ちいちゃん!」


あたしは身を乗り出すと、机の向こうにいたちいちゃんの口を押さえようとする。


…も、見事に失敗。


―――グシャ


「うわぁー!俺のパンがぁ!」


机の上に倒れ込んだあたしの頭上から、トモの叫び声が聞こえた。


その声に体制を戻すと、あたしの肘辺りに調度パンが敷かれている。


慌てて肘を退かすも、パンは綺麗に潰れていた。






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