俺様野郎とパシリなあたし






「ごめんごめん!」


潰れたパンを見ながら、両手を合わせて謝る。


「潰れても味は一緒でしょ?はい、ご臨終」


だけど横から言ったちいちゃんの言葉で、トモから魂が抜けてしまった。


こんなめちゃくちゃなちいちゃんと幼なじみしているトモは、実は凄い奴なのかもしれない。


…なんて考えていると、そのめちゃくちゃなちいちゃんが、あたしへと視線を向けた。








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