俺様野郎とパシリなあたし






蓮は少しだけ笑うと…


「そんなに自分責めてんじゃねぇよ」


そう言って、あたしの頭をくしゃっと撫でた。


「…っく……」


涙を堪えられないのは、蓮が優しいからだけじゃない。


今まで溜め込んでいたものを話した事で、もう我慢しなくてもいいんだと安心感から来るものだった。


撫で続ける蓮の手が、滑り降りて頬を撫でる。


だけど頬をも過ぎた蓮の手は、あたしの顎を掴むと力が加わって…






< 644 / 769 >

この作品をシェア

pagetop