俺様野郎とパシリなあたし






「寝癖すげえぞ」って、あたしの髪に指を滑らす蓮に呆然とする。


…だって、あたしの家に行くって何?


信じたくはないけれど、蓮は確かにそう言った。


「9時には出るからな」


「む、無理だって!」


「明奈が無理でも俺が連れて行く」


…無茶苦茶だ。


きっとあたしに拒否権なんて物はなくて、蓮は嫌だと言っても連れていくつもりだ。






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