俺様野郎とパシリなあたし






いつもよりゆっくり用意したのにも関わらず、早く起こしに来た蓮のせいで…


「ほら、早くバック持て」


予定通りの9時には、ふて腐れてブーツを履くあたしがいた。


何で蓮はこんな無茶苦茶なんだと思いながらも、脚をブーツに突っ込むあたしに差し出されるバック。


「…行きたくない」


ブーツのチャックを閉める途中で呟いたあたしに、蓮の眉が寄る。







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