俺様野郎とパシリなあたし






「お母さんっ…ごめんなさい」


辛そうな表情のお母さんに、あたしはただ謝る事しか出来なくて。


その言葉でもっと辛そうに顔を歪めたお母さんに、あたしは悲しくなった。


…何謝ってんだろう?


こんな事で、許してもらえる筈ないのに。


あたしがあの日、お母さんが言った通りグダグダ言わないで塾に行っていれば、今もお母さんの隣にはお父さんがいた筈なのに。






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