俺様野郎とパシリなあたし
5.終わりの始まり
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「蓮くん、ごめんなさいね?」
「いえ、良かったっす」
少し日の傾いた午後5時の夕焼けが、お母さんと蓮の顔を赤く染める。
あのあと久しぶりの我が家で過ごした後、そろそろ帰る時間になったあたし達は、お母さんと共に駅まで来ていた。
「また来てね」と伝えるお母さんに「はい」と答える蓮。
まぁ、この様子で分かるのは、蓮はとてつもなく要領がよくて、猫かぶりだということ。