俺様野郎とパシリなあたし

5.終わりの始まり







――――――――――…☆


「蓮くん、ごめんなさいね?」


「いえ、良かったっす」


少し日の傾いた午後5時の夕焼けが、お母さんと蓮の顔を赤く染める。


あのあと久しぶりの我が家で過ごした後、そろそろ帰る時間になったあたし達は、お母さんと共に駅まで来ていた。


「また来てね」と伝えるお母さんに「はい」と答える蓮。


まぁ、この様子で分かるのは、蓮はとてつもなく要領がよくて、猫かぶりだということ。






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