俺様野郎とパシリなあたし
口が開いたままポカンとするあたしに、蓮は気にしないといった感じで…
「初めて会った日、バカな先輩に絡まれてたのを助けた俺に、明菜何かお礼するって言ったよな?」
話を続ける蓮に、初めて蓮と会った入学式の日の光景が、頭に浮かんだ。
真っ先に思い出すのは目茶苦茶な蓮で、初めて会った時の彼があたしに与えた衝撃は目玉が飛び出すんじゃないかって思うほど。
それくらい、蓮はあたしにとんでもない印象を植え付けた。