俺様野郎とパシリなあたし
そのスベスベの肌に少し指で触れてみる。
「いい加減起きなよ〜?」
何を言っても起きない蓮に、少し呆れながら指でのほっぺを突つく。
「こらぁ、起きろ〜!」
それでも寝返り一つ打たない。
「呆れた。もう一生寝てれば?」
そう呟いて、その場から離れようとした。
ガバッ…!
「えっ!?」
な…な、なに!?
立ち上がったその瞬間。
いきなり引っ張られた腕。
暗くて視界が奪われて、急に温かさに包まれた。
わけがわかんなくて、脳の機能が上手く働かない。
冷静になって考えてみる。
いや、冷静にならなくてもわかる…。
あたし、もしかして今…蓮の布団の中にいる!?