俺様野郎とパシリなあたし






頭をガシガシと崩した優悟はあたしから離れ、窓から蓮のいる下を見下ろして、


「あいつより先に、あーちゃんに出会いたかったな…」


切ない瞳で、あたしに視線を戻した。


太陽で反射した金色の頭が、キラキラ輝いて凄く綺麗。


正直、優悟の言った事が理解出来なかった。


多分それはあたしがバカなせいもあると思うけど、優悟と先に会っていたからって、何があるんだろう?って思ってしまう。


だけどそれは、あたしのお決まりな鈍感が発揮された瞬間で…







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