俺様野郎とパシリなあたし






その瞳は唖然としていて、あたしの目から落ちた涙がコンクリートに染みを作る。


「何だよ?」って感じの視線に、あたしのモヤモヤは募るばかりで……その感情が何なのか、よく分かんない。


だけど、とりあえず胸が痛くて苛々するってのは分かってて、


「俺の女に昇格だって言ったじゃん!」


「………」


「これが最後の御礼だって、あんたが言ったんじゃん!」


「………」


「なのにっ…関係ないなんて言わないでよ!」


「…関係ねぇだろ、明菜には」





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