俺様野郎とパシリなあたし






あたし蓮に返事とかしてないし、した覚えもない。


なのに蓮はあたしが今の彼女って言ってる。


本当に意味不明な蓮は、今日も健在だった。


「何だよ、嫌なのか?」


…どこまでも偉そうで。


「お前は俺の女だろ」


…羨ましいくらい自由で。


「お前、俺に惚れてんじゃねぇかよ」


「惚れてねぇよ」


「惚れてんだろうが」


蓮の胸に飛び込んだあたしを、彼はギュッと抱きしめた。






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