俺様野郎とパシリなあたし






いきなり塞がれた唇が自由になったところで、


「…この確信犯」


蓮を見上げ、呟いたあたしの唇は、再度目の前にいる俺様によって塞がれた。


…いつもどんな時も、隣にいたのは蓮で、傍に感じていたのも蓮だった。


変な所不器用で、考えてる事訳わかんなくて、行動も言動も理解不能で。


だけど困ったとき、助けてくれるのはいつも蓮で。


暗闇の中をさ迷ってたあたしに、ぶきっちょだけど手を伸ばし救ってくれたのは…


分かりにくい、蓮の大きな優しさだった。







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