俺様野郎とパシリなあたし
なにやってんだよあたし…。
デートがどうのこうの言ってる前に、今この状況のがヤバイじゃん。
これがもしファンの子にバレたら―――…あたし殺される。
バレたときの事を考えただけで、寒気が全身に広がった。
「ほら、行くから早く用意しろ」
「え!?マジで行くわけ?」
「当たり前だろ。明菜も一緒に来いよ」
「来いよ」って…
すっかり俺様な蓮に元どうりじゃん。
そんな蓮に少し笑って「準備してくる」と、部屋を出た。