副社長には内緒☆番外編☆
「着替えたら俺に見せてね」
「え!えー!!弘樹君??」
戸惑う香織をよそに、俺は案内されたソファに座ると、香織が着替え終わるのを待った。

「あの……」
少し控えめに掛けられた声と一緒に、香織が顔だけ出す。
そんな仕草も可愛くて俺は一気にカーテンを開けた。

一瞬あまりにも綺麗で息をのんだ俺を、香織は心配そうにのぞき込んだ。
この瞳はダメなやつだ。
俺の理性をどんどんおかしくする。

「うん、似合うよ」
瞳をじっと見ると、香織の頬が赤く染まった。
「後ろも向いて」
俺の言葉になぜかくるっと一回転する香織。
「それじゃあ、後ろ見えなかったよ」
笑いながら香織に言うと、照れたように微笑んだ。

「これと、あとこの靴とカバンも。着て行くので」と店員に伝えると、香織は「え?」と慌てた様子で店員にされるがままになっていた
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