副社長には内緒☆番外編☆
大人の彼の攻略法 香織編 副社長には内緒! 番外編
「ふーん」
目の前でコーヒーカップを手にした親友の莉乃は、私の話を聞いてニヤニヤ笑った。
「何よ。その笑いは……」
その顔を見て、つい私も顔が熱くなるのを感じた。
「そんなに不安になったり、慌てたりする香織を初めてみたなと思って」
一転して優しい笑顔になった莉乃の言葉に、私もそうかもしれないなと押し黙った。
ナンパから始まったこの恋だが、驚くほど幸せで、そして不安になる。
今日も休日出勤で仕事に行ってしまった彼への不安を聞いてほしくて、莉乃の家に駆けこんだ。
私と言えばこれまで、そんなに多くはないが彼氏もいたし、好きだなと思って付き合ってきた。
でも……。
弘樹君こと、清水弘樹は私より5つ年上の29歳。
初めての年上の彼氏。
大手広告代理店に勤めていて、初めて会った時はクールで無口な印象だった。
でも実際付き合ってみてわかったのは、クールで表情があまりないなんてことは全くなくて、すごく大人で甘やかしてくれる。
甘やかされれば甘やかされるほど、嬉しさと比例して不安も募る。
目の前でコーヒーカップを手にした親友の莉乃は、私の話を聞いてニヤニヤ笑った。
「何よ。その笑いは……」
その顔を見て、つい私も顔が熱くなるのを感じた。
「そんなに不安になったり、慌てたりする香織を初めてみたなと思って」
一転して優しい笑顔になった莉乃の言葉に、私もそうかもしれないなと押し黙った。
ナンパから始まったこの恋だが、驚くほど幸せで、そして不安になる。
今日も休日出勤で仕事に行ってしまった彼への不安を聞いてほしくて、莉乃の家に駆けこんだ。
私と言えばこれまで、そんなに多くはないが彼氏もいたし、好きだなと思って付き合ってきた。
でも……。
弘樹君こと、清水弘樹は私より5つ年上の29歳。
初めての年上の彼氏。
大手広告代理店に勤めていて、初めて会った時はクールで無口な印象だった。
でも実際付き合ってみてわかったのは、クールで表情があまりないなんてことは全くなくて、すごく大人で甘やかしてくれる。
甘やかされれば甘やかされるほど、嬉しさと比例して不安も募る。