副社長には内緒☆番外編☆
当初はモデルルームのようだったリビングも、一画を日葵のおもちゃコーナーにするなど結婚をして、子供がいる生活にようやく莉乃自身も慣れてきた。
「2人ともご飯ですよ」
2人で転がりながら遊んでいた誠は、日葵を莉乃に渡すと「顔洗ってくる」そう言うとリビングを出て行った。
「パパは、顔も洗うの後にして、日葵と遊んでたのね」
日葵をギュッと抱きしめてから、椅子に座らせると目の前の食事に「きゃきゃ」と嬉しそうに手を伸ばす日葵を莉乃は見ていた。
「日葵、いただきますだぞ」
そう言いながら、着替えて戻ってきた誠は席に着くと、3人で手を合わせた。
「ねえ、誠今日はどうする?」
日葵の口にスプーンを運びながら、莉乃は誠をチラリと見た。