副社長には内緒☆番外編☆
「日葵、おきがえしようね」
ご機嫌でうろうろしている日葵に、声をかけた。

「やー」
嫌と言っているのだろうかわからないが、明らかに遊ぶのを中断された日葵が泣き出し、莉乃はあやしながら日葵を抱き上げた。

じたばたと莉乃の腕の中で暴れて泣く日葵に、誠がクスリと笑みを漏らして日葵と莉乃の前に来た。

「日葵、ほら」
日葵を莉乃からするりと受け取ると、誠は日葵を高く抱き上げた。

高い高いをしてもらい、日葵は「きゃきゃ」と嬉しそうな声を上げる。

「誠が抱っこするといつも日葵はご機嫌ね」
苦笑しながら、そのまま着替えをさせる誠を見つめた。
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