副社長には内緒☆番外編☆
「日葵、ママがひまにやきもち焼いてるぞ」
テーブルに手をつき足でリズムを取っている日葵の服を、用に手早く誠は着替えさせながらにやりと笑った。
「そんなことあるわけないでしょ?」
呆れたようにいった莉乃に、誠は眉根を寄せると日葵の視界を自分の手で遮ると、莉乃にチュとキスを落とす。
「莉乃の服は脱がせたいけどな」
莉乃の耳元で小さく呟かれ、ストレートな言葉に莉乃は頬が熱くなるとを感じた。
「ばか!」
「さあ、日葵いいぞ。遊んで来い」
そう言われ、解放された日葵は勢いよくおもちゃへめがけてトコトコと這っていった。
そんな日葵を見つめながら、誠はギュッと莉乃を抱きしめる。
「ママ、日葵にやきもち焼いてる?」
ふざけたように言った誠に、莉乃は軽く睨んだ。
「そんなわけないでしょ?日葵が一番よ」
にこりと笑った莉乃に、誠はムッとした表情をした。
「日葵が一番は許せない。俺と日葵が一番だろ?」
その言葉に莉乃は、驚いた表情のあと誠に抱き着いた。
「当たり前でしょ。パパ」
そんな莉乃にため息をつくと、莉乃の肩に顔を埋めた。
「やっぱり莉乃に俺は振り回されるな」
その言葉の後、ギュッと誠の抱きしめられた莉乃の視界に、つかまり立ちをしていた日葵が手を放して立っているのが入り、莉乃は誠を押しよけた。