そんなアイツが好きだから~幼なじみと恋の決戦~


「あーずさっ」

「わぁっ! ななな、ナツ! なに!?」


いきなり目の前に現れたその顔に、あたしは露骨に驚いた反応をとってしまった。


「……どした?」

「ううん、なんでも」


怪訝な顔で見られるも、ちょっとほっとする。

ニヤニヤしてたところ見られたんじゃないかって心配だったから。


「これさ、部活ん時にでもマネージャーたちに配っといてくれる?」

「ん、わかった」


ナツが渡してきたのは、今後の全体予定表だった。

明日から暫くテスト期間中の部活停止期間に突入する。

というわけで、今日が期末前最後の部活になるのだ。

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