ケーキ屋の彼

「迷惑じゃないかしら?」


「大丈夫だよ」


今日の夜にでも涼にお願いをしようと思う柑菜。


それに、単純に今年のクリスマスも友達と過ごしたいと思っていた柑菜は、秋斗とのクリスマスだけじゃなく柑菜や亜紀とのクリスマスも心待ちにしている。


好きな人とのクリスマスもいいけれど、気の知れた仲間とのクリスマスも最高の日だ。


「今年も、プレゼント交換会する?」


「そうね、みんなプレゼントのセンスが良くて私もセンス磨かないと」


「櫻子のプレゼントも可愛いよ」


2人は、すっかりクリスマスの話題で盛り上がっている。


ちなみに、去年のプレゼントは腕時計や有名チョコレート店のチョコ詰め合わせだった。


そのうち、授業を終わらせるためのチャイムが校内に響き渡る。


楽しい話をするときは、時間があっという間に過ぎてしまうものだ。


「授業、行こっか」


チャイムと同時に、2人はラウンジを後にした。
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