夢を追え!!

「雪兎、なんで避けるんだよ!!」

「いや、だからオレが潰される」

「寂しいじゃんか!!」

とか言いながら抱きついてくんな!!しがみつかれて離れないのを引き離そうと躍起になっていると、頭に更なる重み。

「荻原、勉強会混ぜてくれ」

「…」

滝原とくまが頭に手を置いたらしい。

…正面に彰矢、背後に滝原とくま。…暑苦しい!!!

「暑いから離れろぉおお!!」

「うわ!?」

「どーどー」

「オレで遊ぶな!」

くっそ、こいつら全員見捨ててやろうか…。悪い考えが頭を過る。でも、それを察したのか滝原は自然と離れて、行くぞなんていいながら颯爽と廊下に出ていく。

妙に様になってたのがムカつくので、無視してやろうかと思ったけど、彰矢に連れられて抵抗もできなかった。
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